8月6日、平和を願うこの日に、『最近のモモンガ・コンプレックス』について更新します
イスラエルによるパレスチナ侵攻に対する抗議のひとつとして、PACBI(イスラエルの学術・文化ボイコットのためのパレスチナ・キャンペーン)について知ったことをきっかけに、今、グループとして何を考え、示すのか、時間をかけて話をしました。
決してあってはならない虐殺行為に対して、まずNOと言いたい気持ち、
民族や国で隔てられた歴史から今をどう見るか、
沈黙することで、まるでないことのように扱われていくことへの危機感、など…
わたしたちは、パレスチナ即時停戦と日本政府のイスラエルへの軍事的支援の停止の呼びかけに連帯し、賛同します。
社会に対する考えをあらわす方法は、言葉に限らず人それぞれにあってよく、個を尊重しながらグループとして確かなことを言おうとするのは、率直に簡単ではない時間でした。
しかし、これまでおこなってきた創作の営みと変わらないことでもありました。
そして、わたしたちがこうした時間を持てたのも、これまで誰かが沈黙しなかった結果です。
そして、今までも、これからも表現活動をするわたしたちが大事にしたいことについて、言葉にしてみることにしました。
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今を生きるこの時点でのわたしたちの考えにもとづいてまとめた、モモンガ・コンプレックスなりの活動理念、ガイドラインみたいなものです。
1、 わたしたちは、ひとりひとりが発する言葉に耳をかたむける。
2、 わたしたちは、日本国憲法第三章にもある基本的人権を大切にしたい。知らないうちに差別することがあったり、集団内の役割によって不平等を感じたり、誰かひとりに負担が集中することを黙認しない。
3、 わたしたちは、それぞれの基本的な生活や健康、あらゆる事情があることを考慮しながら活動の速度や規模を決定していく。
4、 わたしたちは、わたしたちの利益のためだけに誰かを排除しない。
5、 わたしたちは、いかなる理由があっても、戦争や殺戮行為、差別行為に賛同しない。わたしたちの表現がそうした行為に加担したり、肯定したりするようなことがあったときは、ただちに見直し、対話の姿勢をとる。
6、 わたしたちは、わたしたちのダンスや表現が誰のためにあるのか常に考える。アートやアーティストを利用して社会の不正から注意をそらそうとする行為(アートウォッシング)などに加担しない。
7、 わたしたちは、わたしたちの表現や発言に起因して、SNSなどでメンバー個人が他者から故意に傷つけられるようなことを黙認しない。
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〈あとがき〉
本来、政治や憲法は今を生きるわたしたち自身に深く関わるものです。
美味しいごはんや心躍るダンスの話と同じように、生命や人権を脅かす危機について共に語り、考え、知ろうとする弛まぬ努力を怠らないよう、ここに記します。
(参考)
日本国憲法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=321CONSTITUTION
PACBI https://bdsmovement.net/pacbi
PACBI解説の日本語訳 https://note.com/bdsjapan/n/n2456e78e9cb4