実は、5月からひそーやかに少しずつ音楽の西井夕紀子さんと『なんでも民謡化(家)』と企画名なのかユニット名なのか分かりませんが名をうって活動を進めております。じつは。
この『なんでも民謡化(家)』とは、日本中を歩き回ってその土地にあった素材を活かしてイカした仏像をこれでもかと彫りまくった仏師の円空に憧れた白神が、そんなことが私(踊り)にもでできないものか?と思って、西井さんに声をかけたことから始まりました。西井さんは、新潟の十日町で地元の方々とコンスタント関わってそこに住んでいる人と歌や音楽を作ったりしていて、通ずるものがあると思ったのでした。そんな私のもやもやとした思いをお話しし、快諾。そして、二人で色々あーだこーだ話して、そこにいる人だけに固執せず、例えば道を歩いていて気になったもの、石ころ、動物、隠れた名所や素材から踊りや歌を見いだせないだろうか?ということで『なんでも民謡化(家)』としました。

で、そんなことを言っても、まずは民謡って?ということで民謡の起こりや民謡の派生と伝播などが気になったので記念すべき第一回目のリサーチをしようということに。よくよく考えたらうちの母は民謡歴12年で名取でもあるので、お、こんな身近に先生が、そら都合がいい、ということで早速母から色々話を聞きました。
元々、農耕民族であるので、農作業の仕事歌から春は祈りの歌、秋は豊穣の感謝や喜びの歌、そして冬になると出稼ぎへ行き、その出稼ぎ先で歌が出会うことや、北前船などの商人たちから牛深ハイヤ節→佐渡おけさ→青森アイヤ節みたいな感じで伝わったり、旅先のお座敷で芸者に伝わって体裁が整っていったり、、。
そんな感じで、形や歌い方を変えながら流行歌になってみたりだそうな。
ロシア民謡についてもシベリア抑留から帰国した人たちが歌ったのが流行ったきっかけだったりと。これも民謡。
他にも唄、音頭、節、甚句の違いなど。

第二回目のリサーチは実際に民謡大会へ出向いて今の民謡を聴きにいきました。ついでに民舞もいくつか見れました。民謡、歌詞を見なければ殆ど分かりませんが、お囃子がとても面白い。
「ピートコパートコ」「ショーカイヤ オロロンバイ」
日本人は昔っからオノマトペが好き。
初めて行った民謡大会なのに最後の同窓会音頭というので舞台上に上げられ、人生の先輩方と一緒に踊ったのでした。

まだまだリサーチは気ままに続きますが、あくまでも既存の民謡をどうこうしようってわけではなくて、どこにでも民謡になりうる芽吹きを感じる手助けになるとして、考察を深めていきたいと思います。
手探りなので、もし、なにかコレを聴きにいった方が良いよ!とかコレを読みなはれ!とかございましたら、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!