白神ももこブログ
2021年。

2021年、明けましておめでとうございます。

いつもお世話になっている方々、ありがとうございます。

2020年はてんやわんやで、丁寧どころかバタバタと過ごしてしまいました。

今年はきちんとやって来たことを記録していきたいと考えています。

少しずつ。記録することがとても苦手ではありますが、それでも見えるようにしていかなければどんどん風化していってしまう、コロナもあってそう思いました。

特に、昨年の年明けにキラリふじみで行った『幻想曲』などはコロナ禍の今、、ほぼ幻想となってしまったように思います。もうあのような作品は作れないかもしれない、と思っていると暢気な私でも危機感を覚えました。

私の作品は売れるようなものではなく、再演もいつも難しいものです。

先日の『幻想曲』、モモンガ・コンプレックス『わたしたちは、そろっている。』は恐らく再演が難しい作品です。

なので、この作品を近々しっかり振りかえってここに記しておきたいと考えています。

というわけで、本年もどうかどうかよろしくお願いいたします。

白神ももこ

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撮影:キラリふじみ・ダンスカフェ スペシャルコラボレーション『幻想曲』富士見市民文化会館キラリふじみマルチホール ©Miura Mariko

★844A5407mm のコピー★6E3A5367mm のコピー

Festival/Tokyo20 『わたしたちは、そろっている。』東京芸術劇場シアターイースト©Miura Mariko

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キラリふじみ「モガ渓谷」の記録②

ライブ配信への振り切り!

4月終わりのzoom会議であった。緊急事態宣言も発令されこのまま見通しが不安になっていた。

最初は、手作りマスクをみんなでするとか空間をソーシャルディスタンスを保てる仕組みを、、などと話し合っていたのだが、もうそもそも子どもたちに来てもらう前提で作ると後々中止等に追い込まれたりするのではないだろうか??というところから配信にすることを提案。

配信といっても単なる映像作品にしたものを配信することには魅力を感じていなかったし、配信コンテンツはもう溢れて飽和していた。

なるべくフェスティバルに参加しているような感覚で、楽しめるよう、カメラマンはプロではなく田上と白神が観客として撮り、感想やコメントを言う形式にしたらどうか、ということになった。

「集まれないのなら、web上に集まるのはどうか?」

モガ渓谷のwebサイト

毎月やっていたこどもステーションも中止になり、5月のこどもステーションは私たち芸術監督と文通をするということだった。そのこともあり、子どもたちからモガ渓谷にいそうなヘンテコな生き物や地図などを募集してみんなでモガ渓谷という場所を作って行くことにした。webサイトはフライヤーデザインをお願いしていた水色デザインさんとアグネス吉井の白井愛咲さんに急きょお願いした。まずは生き物や地図の絵の例を良くキラリふじみを利用してくださるお子さまやご両親に協力して描いてもらった。その後徐々に投稿が増えて行き、小学校が始まった時に広報をしたら倍になった。小学生だけではなく未就学児から大人までが幅広く投稿してくださった。自由に描いていいと言うところと、芸術監督が必ずコメントをした。後々は追い付かなくなって、出演者にもコメントをしてもらい、モガ出演者とお客さんを繋いでいった。

モガ渓谷サイトの画像

モガ渓谷webサイトは最終日このようにweb上でもたくさんのアイデアが集まった景色に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後々、モガ渓谷の踊りや音楽を集めたいとも思っていた。

どうしたらハードルの高い踊りや音楽が応募しやすいかということも課題だったが、誰かが描いたヘンテコな生き物から着想した動きや音楽やオリジナルの動きや音楽どちらでも良くした。

募集動画【動き】↓

募集動画【音楽】↓

 

思っていたよりもたくさんの投稿があり、知らない誰かと誰かとの共同制作が行われていた。コロナ禍で集まってワークショップなどの共同制作ができない中で、新しいやり方を見出していたと思う。

ー配信のハードルー

配信する、カメラマンは田上と白神でやる、にしても配信の技術に無知であった。

そのため、富士見市民でもありモーメント・ファクトリーのクリエイターでもある前田直也さんに仲間になってもらうことにした。

下見でお会いしたのが6月4日だったから、本当に一ヶ月前という直前で申し訳なかった。前田さんなしではどうにもこうにもだったが、最初はできないと思っていたことを可能にし、臨機応変にやりたいことを実現させてくださり、当日はお仲間を3名(カメラマンなど映像の仕事をやっている方々で面白そうだからとボランティアで来てくださった)も連れて来てくださった。皆さん、アイデアマンたちで、ハンディカメラの電波がどうしても届かない三角形エリアをどうにかするために車等の日よけみたいなものを反射版のように持ってくれたり、カメラの後ろには見えないけどいろいろ試行錯誤してくださっていて、まるで昔テレビができたばかりの時の撮影(知らないけど)みたいだった。そもそも最初が「完璧な映像作品というより、テレビができた頃のようなローテクで面白いアイデアで頑張ってる感」というのがやりたかったので、真骨頂だったかもしれない。

カメラもハンディだけでなく、空間ややりたいことを読み取って定点カメラをメイン会場である展示会議室に3台、音楽ライブがあるコリドーに1台用意してくださった。

前田さんには、「これ、映像スタッフ一人でできるもんじゃなかったね、、」と言われたけど、皆さん埼玉の方々で、新しいことにウキウキしてくださったのがありがたかった。本当に感謝でしかない。

ー音響ー

配信の壁はもう一つあった。

音の問題だ。音楽のライブを予定していたから音楽をそのままカメラから録ったものを配信すると低音が全く消えてしまい、すかすかな音になってしまう。

さらに、台詞や歌はどうしても聞こえづらくなってしまったり切り替えたカメラによって遅れてしまったり、するのだ。

更に、メイン会場の展示会議室の反響が酷く、音の抜け的にも野外経験のある清野美土さん的にも外が良いだろう、ということでライブ会場はマルチホール前のガラスの壁を開けてコリドーで行うことになった。

これはダンスをやっている私はかなり盲点だった。甘かったことを反省している。急きょ、ダンスカフェでかえるPで来てくれていた大園康司さんが音響として入ってくれた。彼にもかなり感謝している。

 

配信に切り替わったことで、空間や演目も変更してもらう。

ー美術ー

お客さんを入れて客席も含めての空間だったところをカメラで録るロケ地的な空間にしてもらう。

演劇やダンスなどもあるため、段差や床等の工夫、カメラに録ると面白いであろう空間にしてもらう。大きく3つの空間で構成され、穴というコンセプトから菜種(富士見では菜の花畑に力を入れている)でできた穴、古墳も多いことから古墳イメージの段差のある空間、大きなばかでかい三角形の空間。

菜種は、砂よりも踊りやすいし、中の黄色い円が少し出てくるのも面白かった。

廊下やアトリエには瓶にさした草花。草花は近くの時田農園さんから頂く。

この辺り、長峰さんさすがだな、と思う。菜種エリアモガ△の断片モガ長峰さんモガ

↑長峰さん、Facebookより拝借。

ー演目についてー

中身はだいたい変わらないようにということであったが、映像向けにするための試行錯誤は各団体あった。

モモコンは、場所は一カ所にしたためだいたい普通にお客さんを入れる演目と一緒だったが、定点だと退屈してしまう内容なため、カメラマンの私が移動したりすることで臨場感を出した。曖昧さもカメラでは伝わらないのではっきり間を持たせたり空間を遊ぶようにした。

田上パルは、俳優がカメラを持つという設定を劇中に組み込み、上手く演出していてアングルなども凝っていた。俳優と一緒に作っている、新たな配信の試みでもあると感じた。一番綿密だったかと思う。

ぶんがくざこどもげきも定点ではなくハンディで追うことやお芝居の導入や場面事にテロップを俳優が出しに行ったりゼラをつかったりとかなり工夫されていた。ここは、田上がカメラを回していて、文学座の斉藤祐一さんと二人三脚で行っていた。田上は、休憩中も暇さえあれば文学座のカメラ練習をしていて自分の作品よりも練習していたかもしれない。

笠井瑞丈×奥山ばらばは、当初お願いしていた白塗り講座も快くやってくだっさり、映像にして差し込みにしてくれた。屋上やキラリふじみをまんべんなく使った映像ならではの構成でもあった。また、とんでもない演出を劇場側も映像の前田さんも理解しトライしてくださったのも大きい。このチームは私がカメラを担当。思うままに追いかけることができ、カメラにハマりそうだ。

アグネス吉井は、ワークショップで呼んでいたので頭を悩ませたと思う。募集した地図を使ってゲーム実況をアナログでやるというアイデアは、webを担当して地図の使い途を考えてくれた白井さんならではでもある。ここは田上、白神がカメラを回しつつ途中でバトンタッチしてアグネス吉井の沿うワークショップを受けたりする場面も。

ミュージシャンたちは清野美土さん中心にモガ渓谷用に新曲を作ってくれたのと、モモコン、田上パル、笠井×奥山チームそれぞれに参加してくださり、かなりの登場率だった。音響大園さんともゲネプロなどから綿密に表現したいことをやり取りして配信の弊害を少しでもなくす努力をしてくださった。

このようなところから、日々積み重ね、慣れない映像配信を行った。

制作スタッフや舞台監督の連携もかなり重要であり、そういう意味では現場の団結力が必須な状況であった。

その中で、感染防止用の対策→前半、後半と入り時間を分けたり、随時アルコールで拭く、前半はリモート会議をしリハーサルや下見は半分の人数で行う、ライブ中はなるべく密をさけた配置で水辺等も使用、着替えの入れ替えなどの徹底もあったため、普段より格段気を使うことも多かった。

このコロナ禍で劇場や舞台業界が危機に立たされている中で、私たちにどんな可能性が残されているのか、どのように可能性を見出して行けば良いのかを考えて開発し、トライしていけたのがこの「モガ渓谷」だった。例え親子向けとは言えど、未来のために私たちは何を示していくのか、どうあって欲しいのか、を大人が汗をかいて次へ引き継いで行かねばならないと思っている。

 

とはいえ、新しいことにわくわくし、楽しくスリリングな時間だった。

そして、この企画は田上豊と芸術監督二人体制だったからできたことだと思う。

モガ舞踏

撮影:三浦麻旅子 幻想曲からお世話になっている三浦さんにも急きょ来ていただき写真を撮っていただきました。

麻貴さん

長峰さんFacebookより

モガモモコン

モモコンのはじまり。白神がカメラを回す。 黄色い三角形の前!

モガ体操中

休憩あけ、田上とヘンテコ図鑑でTumigiさんが投稿してくれたモガ体操。

 

写真がまた届いたら、アップしたいと思います。いい景色いっぱい。

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キラリふじみ「モガ渓谷」の記録①

2020年7月10日〜12日にキラリふじみよりライブ配信された親子向け企画、『モガ渓谷〜記憶はだいたい蜃気楼(穴あき谷のおまつり編)〜』がどのような経緯と過程をたどって行われたのか、自分の記録として書き留めておこうと思う。

いつも、バッタバタで終わって流れてしまいがちだが、今回のコロナ禍での企画変更、今までキラリふじみで行われて来たこと、どのようなことに重点を置いていたかを書き留めておくことで今後の何かにもまた役立てられる気がしたからだ。

①そもそもの企画主旨は親子向けのフェスティバル

もともとは、4月〜8月までマルチホールとメインホールという主要劇場が改修工事中で劇場が使えず、それまでの期間で展示会議室という展示や会議ができる多目的なスペースを活用して夏の親子向けの企画をやるということで、演劇、ダンス、音楽、工作ワークショップなどができる一日中遊べる空間、小規模なフェスティバルとして行う予定だった。

タイトルの中の「モガ」は2011年に田上豊テキスト、白神構成・演出で行った劇場ツア−型のパフォーマンスで、キラリふじみの空間全てを使った公演だった。(その時のサブタイトルは「記憶はだいたい憶測」で、劇場を脳内と見立てて作品にした)

「渓谷」はキラリふじみのかたちが谷のようであることや、元々場所としては海だったということもあり、低い位置にあること、そして、だた、「明るくて楽しい!」だけではない「謎」も潜めた演目をラインナップしたかったので渓谷にした。

記憶はだいたい蜃気楼は、夏だと思うので蜃気楼の中の記憶がイメージ。

(穴あき谷のおまつり編)は、公共ホールではあるものの、その日だけは穴あき=アナーキーで自由な空間、子どもたちの自由な発想、いかたを推奨したいと思ったので付けたサブのサブのタイトル。これは、前芸術監督の多田淳之介氏が始めたこどもステーションの影響もあって、子どもを指導してある一定の成果を求めるようなワークショップが多い中、何をやるのかさえも自分たちで考えられる、子どもたちにゆだねる時間を田上も私も一年間経験したからであった。

ラインナップについては、演劇が田上パル、ダンスはモモンガ・コンプレックスになることは決まっていたので、そこからのバランスで田上パルはオリジナルの作品になるので、ぶんがくざこどもげきにシェイクスピアの「テンペスト」を白神が以前振付もしたこともありやってもらうことにした。ぶんがくざこどもげきは、座の俳優たちが立ち上げていてこどもフェスティバルは手作り感満載で人気が高い。他にも防災を演劇にしたり様々なアイデアをトップダウンではなく自分たちで企画し試行錯誤して活動していることが、今回の穴あき谷のおまつりとしても良いと思った。

ダンス方面では、モモコンがどうしても女子でポップな印象があるので、大人の男性、そして子ども向けには少し遠い印象の笠井瑞丈さんと奥山ばらばさんという舞踏のお二人にきてもらうことにした。お二人とも別のタイミングではあったけどダンスカフェに来てくれたこともあり、笠井さんは一昨年度に松本じろさんとセッションを、奥山ばらばさんは昨年度(2020年2月)にきたまりさんとのデュオで来てくださったばかりでしたが、何となくキラリの勝手も分かってくださってる&モモコンにはない破天荒ぶりが期待されたため、お呼びした。もう一つはアグネス吉井の二人。このお二人もダンスカフェにて、パフォーマンスと「沿う」「巡礼」などを用いて観客とワークショップをしてくれて、新たなダンスカフェの形式を編み出してくださったお二人で、すぐできて世界の違う見方を楽しく体感できるとして、ワークショップをしてもらう予定でお呼びした。

あとは音楽が単純にあると空間として締まると思い、清野美土さん(ハモニカ)にお願いした。この方も、「幻想曲」や前回のモガ!にも出演してくれてて、馴染みがある。あまり子ども向けとは思えない存在ではあるが、純粋に子どもが(お遊戯感覚ではなく)ギャンギャンに踊れる音楽性を持っていると感じていた。清野さんは、岩見継吾さん(bass)、服部正嗣さん(drum)をキラリふじみに引き合わせてくれた。

空間

空間は、長峰麻貴さんにお願いした。以前長峰さんが久留米シティプラザでやっていた親子向けの企画、びよよよん王国(地元の産業を活かした素材で空間を作って一日中遊べるパフォーミング空間を作っていた)が素敵だと思っていたので、富士見市にあるなにか素材を使った空間ができないか?ということでお願いし、子どもたちにも作れる何かワークショップ的なこともやっていただこうとしていた。

 

ここまでが、最初のモガ。

この後、コロナ感染症の影響で対策を迫られることになる。

ここからの転換とスーパー人力ライブ配信になった経緯は次の②へ。。。

つづく

 

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1月のこと

2019年になってすぐは、群馬の富岡製糸場へ行きました。
昔いろいろ調べていた野麦峠の女工哀史とはちょっと違って、お嬢さんたちが研修も兼ねて来ていたようで、設備が整っていたし、莫大な国家予算が投入されていたのを感じたり、義妹と繭石鹸買ったりした。

5日からは京都の芸術センターで岡崎藝術座の公演の準備。新年早々アサード(アルゼンチンなどのバーベキュー)を試して沢山牛肉を食べた。久しぶりに(ま、本郷でも立ち合ったが)関わる神里雄大だったが、南米を通して世界や現在や人間を見つめる視点はさすがであった。し、以前鰰の時より遅刻もしないし喧嘩もしなかったので(ま、それが普通なんですけど)お互い成長したみたいだ。

その後豊橋、キラリふじみダンスカフェなどありつつ、再び京都でリハーサルに立ち合い、無事に幕が開けたのを見届けてから、モモンガ・コンプレックスのリハーサル。11月からこつこつと始めていたものの、年明けでは初。
桐朋学園の『どんどこどん』(1月25日〜28日)の振付もあったり、SAKA-SAMAというアイドルの『世界』(Falsettosのmiukoちゃん作曲)に振り付けたのを見届けたり、といろいろ。
『どんどこどん』は志賀廣太郎さん演出の専攻生修了公演でもあり、とても良かった。自分の言葉で話すこと、個人が尊重されることについての大切さ、学校だから教育だからこその守られている個人がこのあとどうなるのか、エールとともに世の中の厳しさも思う。

そんな中でしたが、印象的だったのは、沖縄に行きまして、組踊を観に行ったのは私の中でかなりの収穫でした。
松本の土屋さんのススメで電照菊を眺めたり、琉歌のワークショップ(8886)を受けたり。組踊は新作の『スイミー』(子どもたち)、古典『ニ童敵討』、『さるかに合戦』を観ました。組踊は外交のためにできた芸能で、中国と本土の間にいた琉球という国のしたたかさと持ち前の明るさを感じることができて、新作もその要素を受け継いで色々な地方から来た登場人物が力を合わせましょう、という展開でとても良かったです。
電照菊
電照菊↑
まだまとめきれないが、民衆のしたたかさと明るさというのは民謡の中にも隠されていて、一昨年訪れた香川県のひょうげ祭りのことも思い出しました。
色々な現場で沢山吸収させていただきつつ、さてさて、3月はいよいよモモンガ・コンプレックスの『となりの誰か、向こうの何か。』@若葉町WHARFです。稽古も大詰めに。楽しい。
公演情報はこちらです!!!
写真は新年リハの時の各地のお土産いっぱいの図。
モモコンリハの様子

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2018年のメモ

急いで今年をメモ。細かい振付演目やワークショップなどはすみません、少々割愛。。。

2月2〜6日
ダンス!!!30sシアターコレクション
『ウォールフラワーズ。』(再演)、『勘違いの庭。』(新作)@こまばアゴラ劇場

3月22日〜25日
キラリふじみ×東南アジア=舞台芸術コラボレーション
『หลังเขา ランカオ-私たちの森 』
かけがえのない人たちとの創作。

4月28日〜29日
久留米シティプラザ 『ふしぎのくにのびよよよーん』びよよよん姫にしてもらった。長峰麻貴さんの素敵なゴム空間で踊れてたのしかった。

5月19日〜20日
日本女子体育大学ダンス・プロデュース研究部 ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん 『アースさん。』@あうるすぽっと 意外と名作となった。

6月2日
キラリふじみダンスカフェ 『病める舞姫』プレビュー

7月24日
d倉庫 『土方巽著 病める舞姫を上演する』かんきつトリオで。

8月17日18日
急な坂スタジオ ようかいワークショップ 木ノ下先生と泉秀樹とのコラボワークショップ とてもためになった。
あと5月にワークショップした演じるシニア観れてよかった。

9月6日〜9日
モモンガ・コンプレックス ワークインプログレス
『となりの誰か、向こうの何か。』@森下スタジオ
考えさせられた。厳しいことに立ち向かう姿勢は逃げずにいたいと感じた。

9月16日
パル多摩フェス『勘違いの庭。』北川さんに怪我をさせてしまい、もしかしたら自分だったかもしれない、、と思った。ユウちゃんを応援して行きたい。

9月23日
遊佐未森さんの30th Anniversary コンサートに夕田さんと出演。

10月8日
DNAに出演。
10月20日 キラリふじみダンスカフェ『となりの誰か、向こうの何か。』

11月5〜12日
APAF参加。これからの自分への試練。本当に、ちゃんと考察するクセをつけたい。
11月13日〜15日、21日〜23日
まつもと市民芸術館 演劇工場NEXT 意外と大切な時間を過ごした。チャオバンビーニも全力だった。

17日に仙台のツキイチWSも結講思い出深い、久しぶりの出会いやこれからの生き方を考えさせられたという点で。

11月20日
府中市の某保育園にて『あわあわあわあ。』朝早かった。

11月30日〜12月2日
岡崎藝術座のレクチャーパフォーマンス。衣装?

12月8日
吉祥寺ファミリーシアター モモンガ・コンプレックス『あわあわあわあ。』@吉祥寺シアター 結講良い作品に仕上がったな、という印象。

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10月思い出し、いろいろ

10月、いろいろあったと思って自分のために思い返す。
メモ程度なので、特になんでもないです。
10月6日、13日に神奈川県のかなっくホール企画で小学生と老人福祉施設に出向いて60分のワークショップをしてくる(一緒に踊る)をやってきました。要介護2からのお年寄り30人を相手に子どもたちは頑張った。
普段、そんなにおじいちゃんおばあちゃんに会わないから、感想で「今日のおじいちゃんおばあちゃんは怖かったです。」と書いている子もいて(個人差もあった)、そうだよな、ビビるよな、と思ったりした。普段会わない人に会うのはやっぱり怖いからこういうのは時間がかかると思った。でもこの経験は後々きっと役に立つ気がしている。

10月7日Dance New Airの屋外パフォーマンス出演。
10月1日に下見件現地リハののち。朝からダンス保育園とか盛りだくさんのワールド北青山ビル。大好きな元キノコの芽実ちゃんや茶木さんが出てたのと、木綿ちゃんが出ててモモコンやめてから木綿ちゃんのダンスが観れてとっても良かった。あと、子どもができたこれも元キノコで2014年のTogetherさ。に出てくれた岡ちゃんが踊っていて、それも胸熱でモモコンで今一緒に踊ってくれてるみつるもいてなんか時の流れとか色んなものが相まって感動的なすてきな一日だった。お天気もよすぎるくらい暑くて、キラキラだった。
ダンスニューエアー集合
10月20日には、キラリふじみダンスカフェで9月にやったワークインプログレスの『となりの誰か、向こうの何か。』をリメイク。というより、出演者も少なかったのでモチーフは一緒で大分かわった。北川さんが怪我をしているのでできる形で関わったり。
結果的には、9月のワークインよりも更に良いものになった気がしている。
戯曲にとらわれすぎてた感が9月にはあったのだが、キラリふじみの環境のせいか、そこを飛び抜けて行けた気がする。
あと、なぜだか最近いつも大雨になって今回は奇跡的に外に出た時に稲妻が。。。フラッシュダンスが映えた。

10月15日には富士見市長と面談も。多田さんと田上と館長、副館長と一緒に。多田さんがいままでやってきたことも本当にじわじわ最近思う。

10月17日は、キレなかった14才りたーんずのメンツと呑んだ。が、入れ替わりで全員集合はなかった。篠田の近況がいつも刺激的で、尊敬するし大好き。スーパー一般人の私はすごいなって思う。みんな超個性的で変すぎて観察漫画か戯曲書けそうな飲み会だった(書かないけど)。ほんと、みんなやだけど、みんな好き(ツンデレ)。
りたーんず呑み

10月はそして、観劇の月だった。書き出す。
1,DNA 黒田育世さん、スペシャルキャストによる『ラストパイ』3
2,DNA ルーシー・ゲリン『SPLIT』3
3,キラリふじみ×東南アジア舞台芸術コラボレーションvol.2『BEAUTIFUL WATER』5
4,荒雄平 『floor girl』8
5,小林勇輝『Chromosome』8
6,マームとジプシー『書を捨てよ町へ出よう』9
7,宝塚歌劇団花組公演『MESSIAH』『Beautiful Garden』10
8,BLUE TOKYO DNAスペシャルパフォーマンスゲネプロ 10
9,『ゲゲゲの先生へ』前田知大・脚本、演出 11
10,笠井瑞丈×上村なおか 『2×3』12
11,ヌトミック『ワナビーエンド』13
12,芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎『宮島のだんまり』『吉野山』『助六曲輪初花桜』15
13,新国立劇場『誤解』17
14,CAT-A-TAC『マリアージュ』21
15,お茶の水女子大学モダンダンス部発表会22
16,『ソウル市民1919』24
17,RAFT オールとコンパス 花上直人 24

というわけで、宝塚歌劇団や歌舞伎からDNAのダンス、小劇場から新国立劇場、色々観ました。
BEAUTIFULWATERは、9月にダンスカフェを観に来てくれたり出演者との交流も事前にあったためかなり楽しめたし、やりたい水族館(みたいなの)すでにやられてて自由に観れる環境が良かった。
宝塚歌劇団のメサイアは最初あまり期待していなかったものの、日本物(時代物)のミュージカルは今や宝塚が一番だと思ったので、これからも日本史からいろいろ取り上げて作って欲しい。ビジュアルや構造にちょっと拒否反応もあるかもしれないけれど、もっと色んな人に観てもらいたいし、もっと宝塚の日本物は評価されるべきだと本当に思っている。(力説)
歌舞伎座は最高でした。7列目。ビバ伝統。吉野山に木ノ下歌舞伎での間野さんの狐忠信を思い出してちょっと涙しました。やはり、受け継がれる良きものに先人との対話を感じるのよね。

で、収穫だったのは、小林勇輝さん。おもしろかったなー。もしかしたら一番面白かったかも。今月観るべきものはこれ、だったな。モモコンの稽古場でもかなり力説してしまった。コスチュームを着ることへの性差別や問題意識は色々あるんだけど、それを滑稽かつ爽快にシンプルに潔く飛び越える感じが痛快で、ダンス、ニュー、エアー、だった。

あと、青年団『ソウル市民1919』は、観て良かった。多分何回か観てるのに、違った印象だったし、浮き彫りにされた差別意識とか顕著に手に取るように分かって、私が成長した(年とった)のか、時代がそうさせているのか。何度観ても発見があるのはすごいことだ。
花上直人さんはかなりファン。もう客席での心の動揺が隠せないくらい何度もしびれた。ああなりたい。スペクタクルは、あんなに小さい宇宙の中でも起こせるんだって思った。

と、いうことでインプットとアウトプットの激しい今月ですが、明日から北海道は札幌に行きます。寒いのかな。。。

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今後の予定10月まで

7月からなんだかのんびりなようで怒濤だっり。
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7月24日のかんきつトリオ、d倉庫さまの企画で土方巽著「病める舞姫」を上演するを無事に終え、皆さまに感謝しかないです。
このタイミングで土方巽という舞踏家と向き合えたこと、その周辺の面白い人々に触れたことはとても良い経験とこれからの糧となりました。長峰さんと西井さんとのユニットもこれから少しずつ色んなことを試しながらやっていきたいです。

それから、8月は9月上旬にモモンガ・コンプレックスのワークインプログレスのために奔走したり、急な坂スタジオで和ーくしょっぷを木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一さんと日本舞踊家泉秀樹さんと妖怪をテーマにしたり、四国のノトスラボの振付に行ったり、叔父の新盆に行ったり、と、。
妖怪のテーマにしたワークショップ面白かった。叔父の新盆とも相まって、生きることや死ぬことについて、その間の世界について考えました。
忘れられた命が妖怪になる、っていうのとか。いただきますってちゃんと言ってから食事をする、とか、そういう日々の大切なことを思い出すチャンスにもなりました。先生、すごいなあ。なんでも分かりやすく興味深く伝える姿勢、見習いたいです。

で、9月はモモンガ・コンプレックスのワークインプログレスを森下スタジオで行いました。(詳細はモモンガ・コンプレックスブログにて)
初めての試みだったし、いろいろ自分でやってみたし、出演人数もいつものモモンガ・コンプレックスとは違いましたが、やって良かったと思っています。やらせてくれる環境やいろいろ付き合ってくれる仲間がいるということに本当に感謝です。
小さい頃に聞いていた二十二夜待ちは、本当はもっと深い話だし、ならず者よりも本当は真面目な祖母思いの青年として登場する藤六が一番孤独な立場。これが次の本公演ではもう少し活かされてくればと思います。

9月15日は、最後のJAZZ ART SENGAWA 2018のJAZZ屏風に参加いたしました。雨だからまた廊下とエントランスで。しかしもったいないな、これで最後とは。また続けてほしい自由ですてきな企画です。

16日は、小さい頃バレエの発表会でお世話になったパルテノン多摩のパルTAMAフェスで野外の十字路ステージで北川さん、内海君、土路生さんの三人で激レアな『勘違いの庭。』をやりました。アクシデントがあっていろいろ大変でしたが、お客さんの暖かい拍手に癒されました。

。。。。。。
というわけで報告はここまで、
今後の予定です。

9月23日(日) 遊佐未森さんの 31th Anniversary Concert 『PEACHTREE』に出演。
思えば最初の横山良平さんと出させていただいてからなんと10年。早いー。節目節目に呼んでいただいて本当に光栄です。しかもPEACH!!!

9月24日(月・祝) キラリふじみダンスカフェ。短歌を詠むダンサー涌田悠さんとギタリストの長尾晃司さんの初コラボです!14:00〜/17:00

10月7日(日)
Dance New Air 2018 屋外パフォーマンスに参加いたします。
こちらも屋外&観覧無料になります!
2018年10月7日(日)15:00~
@ワールド北青山
演出・振付:白神ももこ
出演:臼井梨恵 北川結 夕田智恵 白神ももこ 内海正考 仁科幸 塙睦美
http://dancenewair.tokyo/2018/

10月20日(土)
ワークインプログレスを経て「となりの誰か、向こうの何か。(仮)」をダンスカフェバージョンでお送りいたします。美味しいドリンクと富士見にまつわるおやつとともにお楽しみください!
キラリふじみ ダンスカフェ
『となりの誰か、向こうの何か。(仮)』キラリふじみver
2018年10月20日(土)16:30~
@富士見市民会館 キラリ☆ふじみ アトリエ
演出・振付:白神ももこ
出演:臼井梨恵 北川結 夕田智恵 白神ももこ 内海正考 岡田智代
参加費:500円(+カフェ代)
http://www.kirari-fujimi.com/program/view/549

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7月に向けて

夏ですね。
6月は2日、キラリふじみダンスカフェにて(今年で三年目!)、7月の『病める舞姫』のためのワークインプログレスを行いました。いろいろやってみる、ことから始まりましたが、ここから更に西井夕紀子さんも混ざってあーだこーだ創作中です。多分真面目なのにふざけた感じになるでしょう。ワークインの様子こちら。Photo by 松本和幸
ダンスカフェ

ダンスカフェ4

ダンスカフェ3

ダンスカフェ5

次の週は、豊橋の小学校と劇場で長峰さんとワークショップしてきました。小学校では私の好きな百鬼夜行の絵から連想する踊りを作りました。

次の週は松本へ、まつもと大歌舞伎を観てきました。街をあげての大歌舞伎と言った感じでとても良かったです。

次の週は、鳥取夏至祭へ、ダンサー的武者修行へ。
3日間、街と触れ合いながら、集まった素晴らしいダンサーや演奏家、パフォーマーの皆さまと即興的に作り上げて行く祭。
普段、影で指揮とってばかりいるので、修行でした。良かったです。

それから、スタジオRADAオープン以来受け持っていた月曜日朝バレエをこの度卒業しました。長年ありがとうございました。7月からはコンテンポラリークラス(月1回)を担当します。7月16日になります。→Studio RADA

昨日、文学座のこどもフェスの体操を振り付けてきました。あんなに爆笑しながら作って良いなんて、なんて懐の深い劇団なのか、、と。素晴らしいです。ありがたいです。

そんなわけで、それ以外はほぼ毎日リハーサルをしています。
7月24日(火)は是非、d倉庫へいらしてください!一夜かぎりです。
そして、かんきつトリオのwebサイトも作りました。
こちらからも予約できます。
どうぞよろしくお願いします。↓↓↓!!!

かんきつトリオwebサイト

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次回出演情報

長らく、ブログ更新してませんでした。

4月〜5月は、日本女子体育大学のダンス・プロデュース研究部のぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらんという企画で女子大生18名と『アースさん。』という作品を作りました。
本当に才能あるダンサーばっかりで、次世代を感じずにはいられませんでしたが、みんな素直に、時に『絶妙にダサい!!』とコメントもしてくれ、意外とかっこいい作品になりました。
福留麻里さん、神村恵さんの作品もとてもチャレンジしていて本当にかっこよかったです。

で。
次回の私は、
6月2日!
キラリのダンスカフェ。今年もやります!3年目です。こつこつ。。。
ありがとうございます。

白神ももこ(ダンス)×長峰麻貴(美術)
14:00〜/17:00です。
http://www.kirari-fujimi.com/program/view/549

是非!

そして!!!!
こちらです!
ダンスがみたい!20
土方巽著『病める舞姫』を上演する
という企画で音楽の西井夕紀子さん、美術の長峰麻貴さんと出演します。
かんきつトリオです。
単独ですので、この日是非いらしてください!今から手帳に書き込んでください。お願いします。
7月24日(火)19:30〜!
会場:d倉庫(日暮里)
http://www.geocities.jp/azabubu/d20/index.html

私には、きっと縁がないだろうと思っていたようなことに挑戦させていただくことができるのはとてもありがたいことです。なにがあるか分からないです。そうそうたる出演者の方々で、かなり浮いてる気もしますが、気を引き締めて参りたいと思います。
『病める舞姫』、最初は迷宮入りする感じでこれは、なんじゃ?と、昔は苦手だったのですが、読むと、でも、小さかった頃のこととか思い出して、いつもと違う回路が開いてくるような感じで色々な言葉が浮かんで消えて行きます。

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ないこと。

先日、ダンス30s!!!シアターコレクション『ウォールフラワーズ。』とトリプルビル『勘違いの庭。』が無事に終演しました。
寒い中来てくださった皆さまありがとうございました。
何となく、『ウォールフラワーズ。』の当日パンフレットの言葉を載せてみました。

終わってみて思うのは、私にとって『ない』ことはかなりの比重でクリエイティブの源だということを改めて思いました。
モテない、華がない、踊れない、すごくない、できない、くだらない、お金がない、ついてない、若くない、なんかない、、、、
『ない』ことこそが、一人ひとりの個性の浮き立つところで、もちろん、個性がない、というのも立派な個性だな、、と思います。

というわけで、モテない、冴えない、すごくない人たちのダンス『ウォールフラワーズ。』だったのだな、、と。いろいろないけど、沢山拍手をもらうにはどうすれば良いのか、、、とかの発想の転換です。

『勘違いの庭。』はダンスと私はずっと分かり合えない、人もそこまで分かり合えない、というところからの出発点でした。

私にとって、『ない』ことはそこまでネガティブなことではないけれど、この『ない』ことを素敵に表現する言葉をこれからはもう少し探さないとなと思っています。
例えば、『くだらない。』→『たまらなくどうでも良いことだがそのこと自体が豊かで時に勇気を与え得るさま』とか。や、、もっとシンプルに素敵に表現できたらもう少し良いな、と感じる今日この頃。

ちなみに2006年に、ぴっかりというバンドとの作品で『できないことはできません。』というタイトルの作品をやったことがありますが、あのタイトルの精神はずっと心の底にあります。創作だけではなく、キラリふじみダンスカフェなどの企画でも同じことが言えて、劇場としてそこまでのポテンシャルがない場所でできることは何か、、?と考えたアイデアだったりするわけです。
というわけで、次回のダンスカフェは2月24日、太めパフォーマンスのお二人をお呼びしております!
ダンスカフェ

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